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  • 執筆者の写真EUREKA

「悪い」ところの話・フェルデンクライスで言わない事


昨日F Iをしていたときのこと。

クライアントさんの脚を持ち上げて動かそうとした時に、不意に

「股関節硬いですか?」

と聞かれました。


特に硬いということもないのでそのまま

「そんなことないですよ〜」

と答えたのですが、

何でそんなこと言い出したのかと気になって色々聞いてみると、今まで病院のリハビリや整体で

「股関節が硬い」「肩が前に出てる」「首が真っ直ぐすぎる」

等々色々指摘され続けてきたのだとか。


あーあるあると思って聞いてました。


とかく整体やリハビリでは、「悪いところ」を指摘されます。

硬いとか、弱いとか、動かないとか、なんか色々と。

「今までこんなバキバキの人みたことないですよ!」

と来る人全員に決まり文句のようにいう人とかもいるらしい。


でも、フェルデンクライスは違うんです。

先日のワークショップでもでた話題ですが、フェルデンクライスは「悪い」ところを指摘しません。

股関節が動きにくいのだとしたら、「硬い」「悪い」のではなくて、動かないようにかためてしまうことを習慣にしてしまっている(要は「自分がしてしまっている」)と考えるからです。

硬めてしまっているなら、硬めないようにもできるはず。だからその方法を一緒に探しましょう、っていうのがフェルデンクライスのコンセプト。


言葉遊びのようですがこれは本当に大切なことです。

「悪い」ところばかり指摘されると、自分はここが悪い、あそこも悪い、という自己イメージを自分で擦り込んでしまいます。

(病院の患者さんなどで「悪いところアピール」に走る方が結構おられて結構厄介なのはこのせいかな・・・)

そんな刷り込みの状態だと、何かのきっかけで良い方向に変わっても自分の変化に気づきにくいですし、すぐに刷り込みの「悪い」状態に自分で戻ってしまいます。


大抵の場合慢性的な痛みや不調はおおもとに本人の習慣やパターンがあり、その根っこには自己イメージがあります。

本当に快適で自由な状態でいたければ、自己イメージを整えていくところまで関わりたいですね。


で、この日のクライアントさんはというと、レッスン終わりに

「沖さんは「悪い」ところイチイチ言わんから気持ちいいわー」

と、ぽろっとこぼされてました。


なんだかうまいこと伝わってるみたいで嬉しかったです^ ^



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