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膝の痛みとフェルデンクライス

執筆者の写真: EUREKAEUREKA


定期的にレッスンでお伺いしているバレエ教室の先生が膝を傷めたらしく(半月板損傷とのこと)、今は月2回伺うごとにFIをしています。


受傷してすぐは痛みで歩くのもままならず松葉杖をついていたのですが、

1回目のレッスンでだいぶ痛みが楽になり、

2回目のレッスン後には杖なしで怪我した脚にしっかり体重をかけて歩けるようになり、

それから2回レッスンをした今ではすっかり元気です。

(病院で処方されたサポーターも邪魔らしく、無茶しないでくださいね〜」と僕が声掛けするくらいに)


5月に教室の大発表会(プロのゲストダンサーも入るくらいかなり本格的なやつです)があるので、それに向けてぼちぼちダンスの練習も再開しようとのこと。


損傷した半月板はもちろん傷んだままで画像的にはしっかり剥がれて転移しており、整形外科の主治医には縫合手術を勧められているとのこと。

手術するしないの判断は僕の範疇ではないのでここでは何も言いませんが、ポイントは「構造的には問題があっても痛みなく動くことができている」ってことかなと思います。


理学療法士として病院で働いていた頃にもよく話題になっていましたが、腰のヘルニアや肩の腱板損傷など、画像的には問題が存在していても実際にはその人は痛みや問題は感じていない、ってこと、本当によくあるケースです。


今回のバレエ教室の先生も、受傷当初は炎症も強く膝そのものの痛みもしっかりあったようですが、長引いた痛みや歩きにくさは膝を庇って他の部分の動きにブレーキをかけていたことから来ているようでした。

右肩・左股関節の過度な収縮を手放せるようにしつつ、骨盤をしっかり動かせるよう骨盤時計の動きなどやってみると、かなりスッキリしたようです。


今回のケースに限らず、変形性膝関節症に関しても同様で、レントゲンなどの画像的には膝の変形や軟骨などの摩耗・変性があったとしても、多くの場合は全身の「動き」が変わることで痛みが楽になるケースは多々あります。


端的に言うと、曲げ伸ばし(屈曲・伸展)の動きをする膝の関節に、ひねったり横に曲げる(側屈)方向の力やストレスがかかる状態になっていると痛みや変形につながるので、

それを解決するためにははひねる・横に曲げる動きを本来している部分(足・股関節・背骨・胸郭)がきちんと機能することが重要。

あとはその方の動きや緊張のパターン、骨格の傾向に合わせて。

そうすると自ずとレッスンですることは決まってきます。


フェルデンクライスメソッドは、そもそもモシェ・フェルデンクライス自身が自分の膝の機能の改善のために始まったものです。

それもあってか、膝の痛みや問題とメソッドの相性はすこぶる良いように感じています。


病院のリハビリでなかなか改善を感じられない方にも、違った角度からのアプローチが有効かもしれません。(「病院」で働いていた僕が言うのもなんですが、、、)

 
 
 

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